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2011年12月23日 (金)

次期戦闘機はF-35

日本国政府は20日、航空自衛隊のF-4を更新する次期戦闘機にF-35を採用すると閣議決定しました。

今回の決定は、すんなり決まったものではなく、紆余曲折を経て決まったものです。

各新聞の社説やコラムを見ても、その決定には疑問が投げかけられていて、賛成する論評は殆ど無いようです。
中日新聞の社説が良くまとまっていたので読んでみてください。
各社ほぼ似たような内容の記事を載せています。
中日は21日の紙面でも「核心」と言うコラムで「未完成F35選択なぜ」と大きく取り上げています。(こっちはWebでは見られないようです)

元防衛大臣の自民党石破氏もなぜタイフーンでは駄目なのか国会で追及する!と息巻いているようですね。

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私個人的にはF35ってカッコ悪いから嫌です・・・・・

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ずんぐりむっくりの肥満体型に衝立のような尾翼・・・・

最終候補3機種の中で性能が最も良かったと言いますが、どの性能??
明らかに良さそうなのはステルス性だけじゃないの?
それって自衛隊の戦闘機に必要だろうか?
敵地に切り込む訳でもなく、自国の領空内でAWACSやE-2、レーダーサイトを含む高度な電子戦環境下での戦闘ですから、ステルスはあまり意味が無いように思います。
F-22のような圧倒的な飛行性能があればまた別ですが、F-22は米国が日本への売却を拒否したし、もう手に入りません。
ちなみに、F35は飛行性能では候補3機種の中で最低です。
米議会でもF35の開発遅延、開発費高騰、要求性能との乖離がたびたび取り上げられています。

F-4の退役は秒読み段階。まだ開発途上で問題山積の戦闘機では到底間に合わないのは明らか。
価格の高騰で購入機数削減。(米議会では当初見込みの3倍近い価格になる恐れがあると報告されています)
機体のほとんどがブラックボックス。防衛産業への波及効果も薄く、整備もろくに出来なくて稼働率低下。
米国が「約束」を守るのか、甚だ疑問。「F-2」や「アパッチ」の二の舞になりそうな予感・・・・・

「別の手」を打っておかないと「大変なこと」になりますよ。確実に。

最大の問題は、F-35は空自の欲しい迎撃戦闘機ではない ということです。
F35の開発プロジェクト名を思い出してください。
JSF 「Joint Strik Fighter」 つまり「統合戦闘攻撃機」であり、目的は経費削減のために空軍・海軍・海兵隊共通の「ステルス攻撃機」を開発することでした。 

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基本コンセプトは、垂直離着陸機攻撃機AV8Bハリアーのステルス版。
3軍の要求を満たすため、技術的に一番難しい垂直離着陸型を最初にデザインし(F-35B)、リフト・ファンを外して軽量化したものを空軍型(F-35A)、翼面積を増加して離着陸速度を低下させ、降着装置を強化したものを海軍型(F-35C)として3タイプ同時に開発を行っています。
自衛隊が買うのは空軍型のF-35Aですが、基本的に攻撃機です。
アメリカ空軍は、迎撃用途にF-22・攻撃用途にF-35と使い分ける計画だし、イギリスは迎撃用途にタイフーン・攻撃用途にF-35を使う予定です。

自衛隊が欲しいのは「迎撃機」であって、だからこそF-22を熱望していた訳ですから、F-22の代わりにF-35をどうぞ、という提案は的を得ていません。
迎撃用途であれば、候補3機種の中では、超音速巡航能力を持ち、加速力・上昇力に優れる「タイフーン」が一番だと思います。
超音速巡航が出来る戦闘機は、西側ではF-22とタイフーンとラファールだけです。
もう一方の候補F/A-18も名前の通り主目的は攻撃機で、海軍は迎撃にF-14、攻撃にF-18と使い分けていました。だからクリーンでもM1.8、翼下パイロンを付けるとM1.5程度しか速度も出ません。

タイフーンを推すBAEシステムズは、95%の国産化を認め、日本独自での改良も認め、日本で生産したタイフーンを第3国に輸出しても良い、と破格の条件を出しています。(実際に輸出できるかは別にして)防衛産業への波及効果も含めて、条件はタイフーンが一番なんですけどね。

ステルス機は10年後と言われるF-15後継機の時に考えればいいのではないでしょうか。
もっとも、アメリカ議会がF-22を売ってくれないのなら、自主開発かロシアのPAK-FAを買うしかないかもしれませんが・・・・・

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2011年12月17日 (土)

KC-767

航空自衛隊 岐阜基地 航空祭 で撮ったビデオから。
KC-767の展示飛行です。
給油ブームを下げてF15とF2と編隊組んで見せた後、帰ったと思って格納庫内の展示物を見ていたら戻ってきて単機で展示飛行。あわてて外に飛び出しました。
プログラムには書いてないんですけど!

で、最後はタッチアンドゴーかと思いきや、超低空で翼振りご挨拶!

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2011年12月10日 (土)

UH-1体験飛行

でわ、本来の目的、体験飛行の様子です。

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キャンプ・フジを離陸して、箱根を目指して飛行中。

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「左手に見えますのが、大涌谷でございます」

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「右手には芦ノ湖がご覧いただけます。」

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温泉からは温泉卵の湯気が立ち上ります。道路は大渋滞のようですね。

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反転して富士山を正面に戻っていきます。
パイロット席は分厚い装甲板で囲われていて攻撃から身を守られています。
キャビンにはそんなものは無く、ヘルメットは用意されていましたが、ライフジャケットは無いようでした。

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御殿場プレミアム・アウトレットと足柄SA

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飛行中の計器版。
肉眼では赤外線画像の富士山がくっきり見えましたが、写真にはうまく写りませんねえ。

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今回、ほとんどの写真をFZ38で撮影。
座った席が中央席だったので、手を伸ばしてあちこちの窓から撮りました、重たい一眼レフでなくて良かったです。こういう時には頼りになります。
日頃、コクピットからの空撮に使っていたので、カメラの設定も判っていたし、動画も撮れたので良い選択でした。
短い飛行時間でしたが、とても良い経験になりました。お世話になった自衛隊の皆様ありがとうございました。

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2011年12月 7日 (水)

UH-1J

前回記事で体験搭乗したのは、立川駐屯地の陸上自衛隊第1飛行隊のUH-1Jでした。

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搭乗前に、全員集まって安全教育を受けます。
乗降時の姿勢やシートベルトの使い方など。

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座席は簡単な構造で、当日はキャビン9人+クルー2人+増槽という形態でした。
運用は最後部の2席は使用しなかったので、体験搭乗者は7人づつ乗りました。

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コクピットには赤外線暗視装置やFMS(フライト・マネジメント・システム)など最新装備も付いています。

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キャビン右後部には増槽が設置されていました。

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機種の上下に付いている角はワイヤー・カッター。身を隠しながら低空飛行の多い作戦機なので、電線に引っかかったらこれで切ってしまうものです。
機首の下に突き出している円筒形の機器が赤外線暗視カメラですね。

陸自は、このUH-1の後継機としてUH-60を導入し始めたのですが、あまりに高価だったためにUH-1も並行購入していました。
でも、いよいよ旧式化してきたため、同程度の価格で購入できる機体を国内開発することになったようです。

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2011年12月 5日 (月)

CAMP  FUJI

先週、米国海兵隊「キャンプ・フジ」に行ってきました。
場所は富士山の裾野。陸上自衛隊滝が原駐屯地の隣です。

キャンプ・フジには飛行場がありまして、この飛行場で陸上自衛隊のUH-1による体験飛行に参加する機会に恵まれたので、ちょこっと行って飛んできました。

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最近得意のパノラマです。
新しいエプロンと管制塔は昨年完成したもので、ずいぶん飛行場らしくなりました。
以前はペンペン草の生えた滑走路と小さな管制塔とヘリパッドしか無かったんですよ。

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離陸すると、雄大な富士山がよく見えます。
画面右端が飛行場。広大な東富士演習場の中にあります。

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飛行場地区のアップ。滑走路は両側に背の高い木があって、固定翼で離着陸は緊張するでしょうね。
現在、ここで離着陸できるような小さな固定翼機が自衛隊にはありませんので、ヘリコプター専用になってしまっています。

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アプローチ中のコクピットから。
手前が滝が原駐屯地。奥がキャンプ・フジで、滑走路の右手に新しいエプロンと管制塔があります。

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滑走路上をエア・タキシー中。
管制塔の脇には立派な格納庫も出来ました。
ちょこっと覗いたらOH-1が3機入っていましたよ。

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フロント・スクリーン越しに見る富士山とキャンプ・フジの管制塔。
まだエア・タキシー中です・・・・・・。

飛行場コードは「RJAT」コールサインは「FUJIRADIO」です。
レディオなので、本物の管制塔(タワー)ではありません。当然、官制圏もありません。

ちなみに、今週は東富士演習場でXC-2のカーゴドロップ試験が予定されている旨NOTAMに出ております。お近くを通りかかるパイロットの皆様、ご注意を!

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