« YS-11EA | トップページ | 六ヶ所原燃PRセンター »

2012年7月 8日 (日)

むつ科学技術館

青森県むつ市にある科学館で、原子力船「むつ」をテーマにしています。

私は子供の頃に家族で九州旅行をした際、佐世保港で当事まだ生きていた「むつ」を見たことがあります。
調べて見ると、

1969年に進水。
1970年大湊へ回航
1971年原子炉艤装工事完了。
1974年の試験航海で放射線漏れを発生、帰港を拒否されて漂流・・・・・
1978年から佐世保で改修工事。
1982年大湊に帰港。
1988年関根浜港を新設し移転。
1990年から1992年まで原子炉運転試験を行い、1991年には8万2千キロの実験航海。
1993年原子炉を撤去し、改装工事。
1996年海洋研究船「みらい」として就航。

私が佐世保で見たのは改修工事前後に放置されていた時のようです。

Dscf2292
「むつ」に搭載されていた原子炉。実物です!!

P1050338
格納容器の一部は切り取られて、原子炉内部が見えるように加工されています。
十数メートル下のほうまで覗き見ることが出来るほか、リモートカメラで内部を観察することもできます。

Dscf2261
残留放射線を遮るために、特殊な鉛ガラスを使っているようです。ガラスは「NIKON」製か。

P1050374
切り取った隔壁は屋外に展示。厚さは1mほどもあります。

Dscf2275
原子炉制御室も移設展示されていて、原子炉の運転体験ができます。

P1050368
艦橋の操舵室も移設されていました。

Dscf2265
「むつ」の模型。
中央が原子炉。科学館での展示のため、船体中央部分がソックリ切取られて超大型クレーンでここに据え付けられたそうです。
船体前部は石川島播磨東京工場へ、船体後部は三菱重工業下関造船所に送られて、改修工事後に結合されて、通常動力(ディーゼル)の海洋研究船「みらい」として生まれ変わりました。

P1050371

「むつ」は、1991年の実験航海では、4.2kgのウランで地球2周以上を走ったそうですが、石油に換算すると5,000トンが必要だそうです。
ただし、運転コストが高く、何十万トン級の貨物船でないと採算がとれず、最初の事故の後始末に30年近くを浪費し、結局モノにならなかったわけです。
貴重な実験データを得られたことは事実ですが、今後活かされる時は来るでしょうか?
地球上の原油が採掘し尽くされた時?
自衛隊が原子力潜水艦を装備する時?
通常の潜水艦は、潜航時は電池とモーターが頼りですから、乗員が死ぬまで?潜っていられる潜水艦はコストが掛かっても必要な時がくるかも??

P1050366
車の車検証にあたる「船舶検査証書」
「安全」に航行できることの証明でもあります。

実物の原子炉を見学できる施設は、世界的にも珍しいと思います。
お近くを通りかかった際は立ち寄って見てはいかが?
(普通の人が通りかかることは一生無いかも知れんが)

|

« YS-11EA | トップページ | 六ヶ所原燃PRセンター »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: むつ科学技術館:

« YS-11EA | トップページ | 六ヶ所原燃PRセンター »