« むつ科学技術館 | トップページ | 名古屋のFDA »

2012年7月21日 (土)

六ヶ所原燃PRセンター

原子力発電所の燃料は「ウラン」ですが、天然のウランそのままでは原発の燃料として使うことは出来ません。ウランの中でも核分裂し易い「ウラン235」を濃縮して加工してはじめて燃料として使うことが出来ます。(もっと濃縮を進めてしまうと、原子爆弾の燃料として使えてしまうので、濃縮しすぎには注意してください・・・・・)

日本で唯一この核燃料を作っているのが、青森県の六ヶ所村にある日本原燃(株)です。
ここにはウラン濃縮工場だけではなく、低レベル放射性廃棄物埋設場、高レベル放射性廃棄物貯蔵管理場、核燃料再処理工場、MOX燃料工場があります。

これら原子力燃料サイクル施設のPRセンターに行ってきました。
P1050332
意外とこじんまりした施設でした。
上部は展望台になっていますが、あまり高さはないので正直見晴らしはイマイチでした。

P1050309
展望台から見た核燃料再処理工場。雲が低くて煙突が半分隠れてしまっています。
これなら施設近くの道路から見たほうが余程マシです。
再処理工場は、使用済み核燃料から燃え残ったウランを取り出して再び核燃料を作ります。
また、核分裂に伴って作られたプルトニウムも取り出してウランと混合したMOX燃料という燃料も作る予定です。
プルトニウムを燃料とする高速増殖炉は日本に実験炉が一つあるだけですが、MOX燃料は多くの原発で利用が可能です。

P1050302
晴れていれば遠くの施設も見えるようですが、生憎の天気で残念でした。
なお、航空ファンにはおなじみ?の「天が森射爆撃場」はこの地図の左下枠外あたりにあります。

P1050310
自然界に飛び交っている放射線を視覚化する装置。
ミミズ腫れのような雲がモワっと出ては消えていく。その雲の形でアルファ線とベータ線の区別もできます。ちょっと気味悪いです。

P1050312
これは、そのアルファ線とベータ線の性質の違いを学べる実験装置。
紙とアルミ板で遮蔽性の違いを楽しく?勉強出来ます。

P1050314
大震災を受けた対策もしっかり行っている。のかな?

P1050325
核燃料棒の組み立て体験もできます。
黒い円筒形の粒が燃料ペレット。ウランを焼き固めたものです。それを細い溝にはめて細長い燃料棒を作ります。ガラス越しに特殊な黒手袋を使って組み立てます。

P1050331
低レベル放射性廃棄物の埋設状況。ドラム缶に入れてコンクリートで密閉。
高レベル廃棄物は、最終処分方法が確立されていないので、そのまま貯蔵されています。
核のゴミをどうするか?これも大きな課題ですね。

福島原発の事故以来、原子力に対する風当たりは大変厳しいです。事故は二度と起こしてはいけないでしょう。
でも、自然エネルギーが原発の代わりになるのは相当な時間と莫大なコストが掛かります。
現状では電力の殆どを火力発電所で使う石油・天然ガス・石炭の「化石燃料」でまかなっていますが、化石燃料は何時か掘り尽くす日が来ます。それに、燃焼に伴って大量の二酸化炭素が発生します。(原子炉は核分裂反応なので二酸化炭素は出しません。)「その日」が来る前に何らかの手を打っておく必要はあります。それが必ずしも原子力である必要はありませんが。

|

« むつ科学技術館 | トップページ | 名古屋のFDA »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 六ヶ所原燃PRセンター:

« むつ科学技術館 | トップページ | 名古屋のFDA »